婚期 (1961)

水木洋子のオリジナル・シナリオを、吉村公三郎が監督した喜劇。宮川一夫が撮影。

監督:吉村公三郎
出演:若尾文子、野添ひとみ、京マチ子、船越英二、高峰三枝子、藤間紫

婚期 (1961)のストーリー

唐沢卓夫(船越英二)は春山荘を経営する事業家だが、家の中が面白くないので妾をかこっている。仕事には敏腕だが金にはきたないエゴイストである。妻の静(京マチ子)は、卓夫の妹の波子(若尾文子)に鳩子(野添ひとみ)、弟の典二郎(六本木真)をかかえ、封建的な生活に自分一人がたえ忍んでいるような顔をしているが、実は心の奥では何を考えているのか分らないポーカーフェイス。

ある日、静の許に一通の手紙が舞いこんだ。卓夫が妾をかこっており、子供もいるというのである。その後、あやしげな電話もかかってくる。実は、これは波子と鳩子のいたずらで、静に火をつけようというコンタンであった。波子はいまやオールドミス、鳩子は新劇女優で、二人は共同戦線をはって兄嫁いびりがひどい。静の世話でお見合した相手が、どうしたまちがいからか、すっぽりハゲ上った中年の歯科医師だったことから、波子の怒りが爆発、鳩子と家を出ると言いだした。婆やが孫の雛子にひきとられることになった。波子と鳩子が嫁ぐまでと思っていた静だったが、卓夫が危うくガス中毒しそうになったのを、殺人未遂だといわれて遂に家出してしまった。静は友人玉枝(倉田マユミ)の家で三日三晩眠り通した。卓夫が迎えにきた。波子と鳩子がアパートへ行くから帰れという。静もどうやらその気になったようで、二人は肩を並べて散歩に出かけた。玉枝が妙な顔で見つめていた。

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